• 子どもから

    お年寄りまで、

    みんなが過ごせる場所を

    つくりました。

  • いくつもの困りごとを

    抱えている家庭を訪問し、

    よりよい相談先へと

    つないでいます。

  • 電球の取り替えを

    お手伝いしたことで、

    表情まで明るくなった方が

    います。

代表メッセージ

TEN-SHIPを始めるにあたって

支援につながらない
課題がある

私は12年間勤めた地域包括支援センターで、日々さまざまな人たちと出会ってきました。なかには、同一世帯で貧困、疾病、認知症、障がい、介護などの複合的な課題を抱え、課題が深刻化してしまったあとに対処せざるをえないというケースもありました。現在、日本には多岐にわたる社会保障制度が整備されていますが、課題が複合的であるがゆえに、対応する支援機関がはっきりせず、必要な支援が届かない「残された課題」があるのです。
また、場合によっては家族自体が課題に疑問を感じにくくなり、数年を経過しても表面化することのない「潜在的な課題」が存在することも。そして、こうした複合的な課題に対する支援者がいないのが現状です。

地域ぐるみで支援活動を

これまでにお会いしたどの方々も、以前は社会や家庭の中で役割や誇りを持ち、自分らしく、いきいきと生活をしてきた人たちです。しかし、生活上の課題を抱えつつも、社会にその受け皿がなかったり、支援を受けることへの抵抗があったり。あるいは社会的な偏見から、希望を諦めざるを得ない状況にある人たちが、地域にはたくさんいます。
だからこそ、どんな生活上の課題を抱えていても、暮らし続けることができるように。さらに、地域ぐるみで受けとめ、取り組めるように。このような思いから、一般社団法人TEN-SHIPアソシエーションを設立しました。

戸所 信貴

一般社団法人 TEN-SHIP アソシエーション 代表理事
社会福祉士 介護支援専門員 ホームヘルパー

2007〜19
地域包括⽀援センター勤務
2015〜 
ささはたカフェ(コミュニティカフェ)の運営
2019〜
一般社団法人 TEN-SHIP アソシエーションとして活動

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TEN-SHIPについて

地域の縁を「つなぐ」

TEN-SHIPアソシエーションは、課題を抱える家庭と支援機関との間に立ち、それぞれにとって真に必要な支援や生きがいを感じられる居場所をつなぐお手伝いをする一般社団法人です。また、ささはた(笹塚・幡ヶ谷)地域に暮らす人々がお互いに支え合うことができるまちづくりを目指して、様々な啓発活動に取り組んでいます。 ちなみに、TEN-SHIP アソシエーションという団体名には「まちの縁を形づくる人の集まり」という意味が込められています。

ロゴについて

“ささはた”のまちで縁をつなぐ TEN-SHIP ASSOCIATION
  • TEN

    「Town(まち)」+「En(縁)」から。十号通り商店街・笹塚十号坂商店街の「十」も。

  • SHIP

    friendshipやpartnershipの「SHIP(形をつくる)」

  • 共通の目的や関心を持つ人々の集まり

私たちの活動内容

私たちは、地域共生のまちづくりを目指し、次の4つの活動に取り組んでいます。

  1. TEN-SHIP ASSOCIATION

    もう一人の家族として
    つなぐ

    これまで支援の手が届かなかった複合的な課題を抱えている家庭を訪問しています。私たちがもう一人の家族として各家庭と関わり、信頼関係を築くことで、表面化されていない潜在的な課題やその解決の糸口を見つけていきます。

    • ケース1

      80代の母親は認知症、50代の娘は統合失調症、20代の孫は知的障害を抱えている家庭。個別の状況に加え、貧困や就労問題などの課題も抱えている。

    • ケース2

      奥さまに先立たれた、一人暮らしの80代男性。子供や親族はおらず、孤独や貧困、人間不信といった課題を抱えている。

    • ケース3

      80代の母親は認知症、50代の息子は引きこもり状態でアルコール依存症を患っている。母親に対し息子が暴力を振るうときもある。

  2. TEN-SHIP ASSOCIATION

    適切な支援へとつなぐ

    当事者家族だけで、課題を取り巻くさまざまな制度を理解し、支援団体や地域資源を調べ、適切に比較し選択することは困難です。そのため私たちは、自らサービスや資源を選択することができるような情報を提供し、適切な支援へとつなぐ仲介者としての活動にも取り組んでいます。

    70代のご夫婦。ご主人が脳梗塞で働けなくなり、奥さまが仕事をしながら家事や介護をこなしていた。しかしご主人の状態は次第に悪化し、ついに通院もできなくなってしまったため、どうしたら良いかと相談を受ける。ご夫婦は利用可能なサービスに関する知識や申請の時間がない状態。介護保険の申請や車椅子の手配をはじめ手続きのサポートをすることで、各種福祉サービスを受けることができた。

  3. TEN-SHIP ASSOCIATION

    生きがいのある場所へと
    つなぐ

    社会における役割や生きるうえでの自信を失いつつある当事者が、継続的に地域社会とつながることのできるような個別支援を実施しています。生きる意欲や心の豊かさを取り戻すことができるよう、地域の仕事やボランティア、社会参加活動などとのマッチングを行っています。

    70代で認知症を患っている男性。コーヒーを淹れることとガーデニングが得意で「何か地域に貢献できることはないか」と相談を受ける。
    私たちは公園の植木剪定ボランティアを募集している団体を知っていたので、同伴して団体の剪定活動に参加。男性からは「一人では参加できなかったが、できることはまだまだたくさんあることに気づいた」という言葉が返ってきた。

  4. TEN-SHIP ASSOCIATION

    地域全体をつなぐ

    地域に存在する課題を住民自身が「我がごと」としてとらえ、相互に支え合えるまちの実現を目指し、住民や企業、学校を含めたあらゆる団体に向けて啓発活動を実施。また、これらの活動の中心となるメンバーやサポーターを育成しています。

    「ささはたまちのお手伝いマネージャー」や「ささはたカフェ」にて、活動に関心のある住民や企業、大学に声をかけながら一緒に実施。「地域のことは地域で担う」という考え方や、自分の関わる地域に愛着を持って日々を過ごせるように、啓発活動やサポーターの育成に取り組んでいる。

活動実績

最新の活動状況はFacebookにて

日々の活動の様子や、メンバーによる情報発信を行っています。ぜひご覧ください。

活動情報

ささはたまちのお手伝いマネージャー
笹塚「十号いこいの場」を拠点に、生活の中の困りごとをサポートしています。 チラシ
これまでの活動
活動資料

団体概要

団体名
一般社団法人 TEN-SHIPアソシエーション
住所
〒1510051
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目30番14号
設立年
2019年
代表理事
戸所信貴(社会福祉士・介護支援専門員・ホームヘルパー)
運営メンバー
医療福祉の専門職(医師、看護師、保健師、社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネージャーなど)、地域のボランティア
協力団体
十号通り商店街(振)/笹塚十号坂商店街(振)/ささはたカフェ運営委員会/(株)TAKUMIDAY CARE/帝京短期大学/ヒューマンケアクラブストライド/ぷくぷくケアプランセンター/福祉作業所ふれんど/笹幡高齢者在宅サービスセンター

お問い合わせ

支援についてもっと知りたい方
ボランティア・サポーターに参加したい方
一緒に活動したい企業・行政・支援機関の方

支援に関するご相談や活動に関するお問い合わせなど、お気軽にご連絡ください。私たちは一人ひとりのアクションが当事者やさまざまな家族の支えとなり、相互に支え合うことができるまちづくりにつながっていくと信じています。